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城 宏憲(テノール)
Hironori Jo (Tenor) 



岐阜県関市出身。15歳の時にクラシック音楽に出会う。岐阜県立加納高等学校音楽科に入学し、声楽を石井富蔵氏に師事。在学中に清水修作曲、歌劇≪セロ弾きのゴーシュ≫タイトルロールに抜擢され、18歳でオペラデビュー。卒業時にダンテ伊藤賞を受賞。その後、東京藝術大学音楽学部声楽科へと進学。声楽を鈴木寛一、ジャンニコラ・ピリウッチ、林康子の各氏に師事。在学中、ピリウッチ教授によってリリコ・スピントの素質を見出され、22歳で第2回マダムバタフライ国際コンクールin長崎に入選する。卒業時にはアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。翌年、新国立劇場オペラ研修所へと研鑽の場を移し第10期生として名を連ねる。3年間に及ぶオペラ研修所在籍時に、声楽をマルチェラ・レアーレ、ジャンニコラ・ピリウッチ、オペラキャリアプランニングをブライアン・マスダ、基礎演技をローナ・マーシャル、飯塚励生、デイヴィッド・エドワーズの各氏に学ぶ。また、世界的なピアニスト、ヴィンチェンツォ・スカレーラ、テノール歌手アルベルト・クピード両氏のマスタークラスを受講し世界の音楽に触れる。
オペラ研修所修了後は、平成22年度文化庁新進芸術家海外研修制度にてイタリアへ留学し、北イタリアの港町ジェノヴァにてアルベルト・クピード氏のもとで約2年間研鑽を積む。滞在中、ヴィチェンツァの世界遺産テアトロ・オリンピコ、ミラノ・クザーニ宮殿等、イタリア各地にて演奏会に出演。2012年秋、サイトウ・キネン・フェスティバル松本20周年記念スペシャル・コンサートへの出演を機に帰国。
ベートーヴェン作曲「合唱幻想曲」テノール第一ソロを務め、ルドヴィック・モルロー、ピーター・ゼルキン、サイトウ・キネン・オーケストラとの共演でコンサートソリストとして華々しいデビューを飾る。オペラの分野では、留学後の再オペラデビューとなった2014年7月渋谷シティオペラ公演「カルメン」ドン・ホセ役をはじめ、ムジカーザ主催「ラ・ボエーム」ロドルフォ、足利オペラ・リリカ公演「ノルマ(指揮:菊池彦典)」ポッリオーネ、日本ヴェルディ協会「ヴェルディマラソンコンサート」、首都オペラ「トゥーランドット(指揮:岩村力)」カラフ等、甘く力強いリリコ・スピントの声質を持ち味に、様々な役で舞台に出演を重ねている。
2015年より、旅とクラシック音楽をテーマにしたテレビ番組「レシピ・アン(BSフジ毎週土曜18:30〜55)」に準レギュラーとして出演、演奏している。また2016年2月には、二期会公演「イル・トロヴァトーレ(指揮:アンドレア・バッティストーニ)」に急病の出演者の代わりとして表題役の吟遊詩人マンリーコを歌い、東京文化会館にて東京都交響楽団と共演。衝撃的な二期会デビューを果たす。
輝かしく強靭な声、ドラマティックな演技、またその端正な舞台姿とともに日本の各メディアより「次世代を担うテノール」としての注目を集めている。 第84回日本音楽コンクール声楽部門(オペラ・アリア)、第1位、並びに岩谷賞(聴衆賞)受賞(2015)。42回イタリア声楽コンコルソ、シエナ大賞受賞(2012)。東京二期会会員。(2016/12/10)