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志田 雄啓(テノール)
Takehiro Shida (Tenor) 



東京神田出身。東京少年少女合唱隊卒隊。淡路小学校、練成中学校、都立三田高校、東京芸大卒。同大学院オペラ科修士課程、同大学院オペラ科博士課程を修了し、博士号(音楽)を取得。
第74回日本音楽コンクール声楽部門(オペラ)第1位。松下賞。このコンクールは、若手音楽家の登竜門として日本で最も古く権威のあるコンクールで、テノールの受賞は大変珍しく26年ぶりの快挙となった。平成20年度五島記念文化賞オペラ新人賞受賞。渡米し、ニューヨークにて研鑽を積む。留学中、アッカディアオペラコンクールにて入選。カーネギーホールへのデビューを果たす。
オペラでは「コシ・ファン・トゥッテ」のフェランド、「ドン・ジョバンニ」のドン・オッタービオ、「魔笛」のタミーノ、「カルメン」のホセ、「ラ・ボエーム」のロドルフォ、「蝶々夫人」のピンカートン、「カヴァレリア・ルスティカーナ」のトゥリッドゥ、「シモン・ボッカネグラ」のガブリエーレ、「イドメネオ」のタイトルロールなどを演じる。1998年ミュンヘンでおこなわれた現代音楽祭にて、細川俊夫作曲、鈴木忠志演出の「リアの物語」に出演。2005年日生劇場主催の「アラジンと魔法のランプ」のアラジン役にて出演。また、山田耕筰作曲オペラ「黒船」で新国立劇場デビュー。2022年9月に新国立劇場で開催されたオペラ「日蓮」にて日蓮役を演じ好評を博す。
コンサートではモーツァルトの戴冠ミサ、レクイエム、ハ短調ミサ、ヘンデルのメサイア、ベートーベン交響曲第9番、合唱幻想曲、ヴェルディのレクイエム、ブルックナーのテ・デウム、ショスタコーヴィッチの森の歌、ヤナーチェクのグラゴルミサのテノールソロをつとめる。
今までNHK交響楽団、東京フィルハーモニー交響楽団、日本フィルハーモニー交響楽団、読売交響楽団、東京交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、東京ニューシティー管弦楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団、オーケストラ・アンサンブル金沢、セントラル愛知交響楽団、浜松フィルハーモニー管弦楽団、小澤征爾音楽塾オーケストラと共演。指揮者では、小澤征爾、井上道義、大野和士、大町陽一郎、尾高忠明、現田茂夫、小林研一郎、高関健、若杉弘、の各氏と共演。N響アワーや名曲リサイタルなど、テレビやラジオに出演。

研究活動として日本の伝統的文化を根本精神においたオペラの創作にも大変力を注いでいる。2002年にはヴェルディのマクベスを、舞方を能役者と日本舞踊の役者に、謡方をオペラの役者に担当させ、1つの役を邦楽の舞と洋楽のオペラの2人によって担当させるという斬新な演出で好評を博し、続く2003年は、マクベス、2007年には「王女メデイア」の、企画、演出、歌、台本(日本語)、を手がけた。2011年金沢で行われたラフォルジュルネ音楽祭にて宝生流能楽師渡邊荀之助氏と共にシューベルトの「美しき水車小屋の娘」を披露、また2013年〜2017年にかけて、荒川区芸術文化財団主催事業、「能×オペラ」あらかわ舞台芸術創造プロジェクトの総合プロデューサーに就任、日本の伝統芸術に根差した新しい舞台芸術の可能性を示唆し、大変な反響を得た。2017年4月からは活動の場を千代田区に移し、ちよだ芸術祭芸術監督として、音楽芸術による地域の文化振興と地域交流の推進を図る。

二期会会員。日本声楽アカデミー会員。聖徳大学講師、東京少年少女合唱隊講師。リトルクワイヤ基金理事、都立三田高校同窓会一般社団法人ワカバ会理事。

ちよだ芸術祭HP
https://chiyoda-artfes.com/

(2024/9/3)